アフターピル服用で避妊失敗、そうならない為に

アフターピルは緊急避妊薬とも呼ばれていて、性行為での避妊失敗に対する緊急措置です。薬の服用により、女性ホルモンが血液中に一定に保たれることで妊娠していて、ホルモンの分泌がされているものだと勘違いを起こします。その働きにより、新たに受精や着床が起こらないようにするのがアフターピルなのです。
日本で多く使用されるアフターピルはプラノバール錠と、ノルレボ錠の2種類に大きく分けられます。どちらも避妊率は極めて高いとされますが、決して100%ではありません。避妊失敗率も下げるため、医師の処方に従って服用しなければならないのです。ここでは、アフターピルを使用しながらも避妊に失敗しまった例を取り上げます。

服用タイムリミット

時計
アフターピルの服用は、性交渉から遅くとも72時間以内が効果的と言われます。しかし、同じ72時間以内であっても、60時間から72時間後に服用した人は12時間以内に服用した人と比べると避妊成功の可能性が1~2割減ってしまうという報告があります。72時間というのは受精から着床するまでの時間を元に計算されているため、早めに服用することが大切です。尚、120時間までに服用すると、避妊率は60~70%だそうです。つまり、アフターピルの効果は服用する時間によって左右されるのです。

アフターピル服用後の性交渉

アフターピルを服用しても、避妊に成功したかどうかの結果を待たずに性交渉をした場合、避妊効果が続いている訳ではないのでしっかり避妊しないと妊娠する可能性があります。避妊に成功した場合は、服用後3日から5日後に生理が起こるとされます。緊急避妊としての成功率を上げるためには、服用後にきちんと生理が確認されるまで性交渉は控えましょう。服用後3週間たっても生理が来ない場合は、妊娠している可能性があるので早急に病院を受診することをおすすめします。

プラノバール錠の2度目の服用の遅れ

水をこぼす動作
アフターピルの中でも、1回の避妊効果の為に2錠の服用が必要となるプラノバール錠があります。その場合2度目の服用を忘れてしまったり、時間が遅れてしまうことによってせっかく増えた女性ホルモンの量が急激に減ります。すると、女性ホルモンの分泌も始まる為、妊娠しやすくなる可能性があるのです。プラノバール錠は、1回目の服用から12時間後にもう一度服用します。2回目の服用を忘れてしまうのではないかと不安な人はプラノバール錠ではなく、1度の服用で終わるノルレボ錠がおすすめです。

避妊効果減少の可能性

アフターピルには副作用がある場合があります。副作用としては特に吐き気と腹痛などが挙げられます。服用後2時間以内に吐いてしまった場合、薬の成分が身体に吸収されておらず、アフターピルの効果が薄れてしまう可能性が高まります。効果が薄れてしまうということは、避妊失敗の可能性を高めてしまうということになります。これを防ぐためには、食後にアフターピルを服用することもいいでしょう。多くの場合、服用後の副作用は数時間から半日で治まります。また、効果を上げたいからと多めに服用してはいけません。

他の薬との併用

薬の併用イメージ
アフターピルの服用後、他の薬を飲んではいけません。せっかくの効果が減少してしまえば、避妊失敗の可能性を上げてしまいます。また、薬の効果が増強してしまうこともあり、その場合は身体に大きな負担をかけてしまうことになります。薬の組み合わせは医師に相談するべきであり、自ら判断してはいけません。また、服用後2時間ほどは喫煙と飲酒を避けるべきです。

服用時に既に妊娠

アフターピルはあくまでその服用後の受精・着床を妨げるものなので、服用前の避妊失敗には効果をもたらしません。そのため、性交渉時の避妊失敗には効果があっても、中絶薬ではないため、その時点で妊娠していたらその妊娠は持続します。そうなってしまうと、中絶もしくは出産のいずれかの選択しかありません。

まとめ

書類を持っている女性
このように、アフターピルを飲んだからと言って、その服用の仕方や服用後の過ごし方によってはその効果は変わってきます。また、保険がきかないため病院からの処方の場合は実費となり、殆どの場合は10,000円以上の出費になります。さらには、女性の身体にも大きな影響を与えます。基本的に繰り返して使うものでもないため、何度も何度もアフターピルで避妊をすればいい、というものでもありません。「アフターピルを飲めば大丈夫」と考えて、避妊を疎かにしてはいけません。性交渉をする際に子どもを望まないならば、普段から低用量ピルを服用するようにしましょう。

また、アフターピルを服用したとしても、薬を飲むタイミングによっては生理を迎えるまでの日数に差が出る場合があります。服用後なかなか生理が来なければ、それまで不安な気持ちを抱き続けなければならない可能性もあります。また、ピルは血栓を作ってしまう副作用もあるため、高血圧や糖尿病の人には処方できない薬でもあります。あくまでもアフターピルは望まない妊娠を回避する緊急措置であり、妊娠を100%回避できる魔法の薬ではないのです。